もう終身雇用守れないので自己投資な時代です【企業より個人で生きる時代】

トヨタの社長である豊田章男さんが終身雇用が限界になってきたと発言してしました。

日本人からすると経営者って悪魔のような人種かもしれませんが、経営者=悪魔でしょうか?それは違いますね?

多くの経営者は、株主から社員や関連会社の人たちの生活を背負っています。

そして多くの人が思っているように、利己的な判断で私利私欲を満たせるわけではないので今回の豊田章男社長の発言は事実上の終身雇用の限界だと思っていらっしゃるようです。

今回の1件ネットでは賛否ありますがどういった時代になっていくのか解説します。

終身雇用とはどういった制度?

終身雇用とは実は現代の奴隷制度です。

終身雇用のシステムを解説

終身雇用とは、企業が60歳の定年まで勤続年数によって給料を上げつつ雇いますよというシステムです。

このシステムを日本は採用し続けたので新卒一括採用といって高校や大学を卒業した人を大企業であれば100人単位で雇うシステムにもなってます。

終身雇用と新卒一括採用を続けている限り、新卒時しか大企業には就職できませんし、大企業に就職すればどれだけ無能でも勤続年数によって給料が上がっていきます。

さらに日本は解雇規制が強く、1度雇った人間を簡単に解雇することができません。

最近は減ってはきていますが、過去には解雇させたいときはよくやめさせたい社員に嫌がらせをしていました。

終身雇用と新卒一括採用のメリット

終身雇用制度のメリットは次の通りです。

  • 大企業に入ってしまえば生涯年収が高くなる
  • 無能でも給料が上がっていく
  • 大企業に就職するとローンの審査など社会的信用度が高くなる

こんなもんかなと思います。

自分の能力に自信がない場合はいいと思いますが、大企業は総じて体育会なのでコミュ障には向いてなさそうですね。

終身雇用と新卒一括採用のデメリット

次に終身雇用のデメリットは次の通りです。

  • どれだけ20代で成果を上げても給料が上がるのは30代以降
  • 給料が勤続年数をベースにしているので企業側が中途採用したくてもできない
  • 雇用の流動性が失われるので、能力があってもいい条件で雇用されにくい

終身雇用がなくなるとどうなるか?

新卒一括採用や終身雇用がなくなると雇用の流動性が活発化し転職がしやすくなります。

ぶっちゃけ、転職する多くの理由は人間関係ですのでこの終身雇用は多くのサラリーマンを不幸にしているはずなので早くなくして欲しいですね。

終身雇用がなくなるとどういったシステムになるのか

2ちゃんねるとかでは、すぐ解雇されるようになるのではないかとか書かれていますが的を外しています。

多くの先進国では、終身雇用や新卒一括採用はありません。

しかしながら、日本以外の先進国では給料は上がり続けています。

日本人の平均年収は、1999年には465万円ありましたが、2017年には420万円に下がっています。

他の先進国の国の平均年収の推移を見てみましょう。

フランスでは1995年の平均年収は、34180ドルですが2015年には42455ドルと24%の増加になっています。

フランスは、先進国の中では異質で近年は解雇規制の強くなってきて平均年収は下がりつつあります。

ラストベルトの問題を抱えていると言われている、アメリカでも1995年の平均年収が、45123ドルですが2015年には59691ドルと32%増加しています。

このように、他の国を見ると一目瞭然で年収は上がります。逆に言うと長年終身雇用は日本が抱える問題でもありました。

なので終身雇用がなくなると次のようなことが起こります。

  • 成果を上げる人は20代でも高収入は可能
  • 仕事ができない人は年収が低くなる
  • 雇用の流動性が高くなり転職しやすくなるので、人間関係での多くの不幸がなくなる
  • 能力が高い人が適正に評価されやすいので税収が多くなる
  • 新卒就職にこだわらなくてもいいので大学院に進学しやすくなる
  • 雇用が終身雇用に比べて不安定になるので、人件費にお金を払えない会社は倒産してしまう
  • 今の50代は逃げ切れるかもしれないが、20代30代はごまかしが効かない

プラスの面もあれば、マイナス面もあります。

この当たり前のことができないので、日本のグローバル企業の経営者は苦しんでいました。

少し前に中国のファーウェイが新卒でも月給80万円とか報道されたり、Googleのエンジニアも平均年収で1000万円ほどの給料があります。

日本の大手企業の新卒の給料は高くても年収400万円ほどですから、能力の高い人は外資系に多く流れてしまいました。

なので日本のトヨタが世界で戦うためには終身雇用を辞めるのはやむなしと言ったところですね。

これで労働者も、所属する会社だけでしか通用しないスキルに依存することは難しくなりました。

特に20代30代は、今からスキルをつけるための期間は働きながらやっていくしかありませんので大変厳しく査定される社会にはなっていきます。

実はこれは、トヨタの豊田社長が言ったことが大きくニュースで取り上げられましたが、10年ほど前から国際的な競争力のためには終身雇用の崩壊もやむなしとよく言われていました。

終身雇用が崩壊しても生きていく方法

ここまで終身雇用が崩壊するとどうなるか書いていきましたが、具体的にどうすればいいのかと思われる方も多いと思います。

終身雇用が崩壊した世の中を生きていく方法をお教えします。

モノの値段は需要と供給で決まるように、労働者の年収も需要と供給で決まります。

もし中国で通訳を雇うことになったと仮定しましょう。そうすると、日本人で中国語が話せる人を雇うより、中国人で日本語を話せる人を雇うはずです。

理由は明白です。日本人より中国人の通訳の方が安いからです。

こう考えていくと、需要があって供給が追いついていないスキルを習得するとより多くの報酬がもらえるはずです。

言語だと、フランス語やベトナム語とかになるでしょうか。

まず、英語を話せる日本人は多くいますが、フランス語を話せる日本人は多くいません。(アフリカもフランス語の国も多いですが)

フランスは前述した通り、日本より時給が高いので日本語を話せる日本人より、フランス語を話せる日本人を雇いますし。

急速な発展と、平均年齢が若いベトナム語を話せる日本人は希少性が高いです。

終身雇用が崩壊するからこそ自己投資を怠らないようにしよう

前述した通り、マイナー言語を覚えることは自分を助けてくれることでしょう。

ヨーロッパの人だと母国語+英語+フランス語とか話せるので英語くらいは日常会話程度は話せるようにしたいところです。

他には、一般的なものだとプログラミングとかはいいと思います。

なぜならエンジニアの世界は世界共通ですし、1度身につけたスキルは他の会社に行っても持っていくことは可能です。

プログラミングの独学は可能です、過去にこの記事で詳しく解説していますので、よければ参考にしてください。

プログラミングを独学することは無理じゃない【現役エンジニアが解説】

そしてプログラミングを勉強したら、エンジニアになることは可能です。

こちらも過去に、この記事で詳しく解説しています。よければ参考にしてください。

【経験談】未経験からエンジニアに転職するのは難しくないので公開いたします。

ではでは、厳しい世の中になるかもしれませんが希少性のあるスキルを高めつつ生きていきましょう。